これまでの歩み

大手門公園・市民ガーデンエリア整備 これまでの歩み

衰退が進む駅前のにぎわいづくりに向けた、エリアマネジメントとしての公園づくり。
市民が夢を語り合うワークショップからはじまり、デザインや園芸の専門家が知恵を出し合い、NPOやボランティア組織が立ち上がり、市民がつくり楽しむガーデンが誕生。
整備エリアを広げながら担い手の輪も広げる、「小諸方式」の公園づくりを紹介します。

H17年度、市はまちづくり交付金事業として、駅・大手門周辺の公園づくりの計画を発表しました。「駅周辺まちづくり・アイデア会議」として市民を公募、NPO小諸町並み研究会に運営を委託し4回でのべ150人が参加し、提案をまとめました。そしてそこで出されたアイデアを元に、市としての駅・大手門周辺まちづくりの施設の構想をまとめました。 構想の実現に向け、アイデア会議に参加した市民有志が、「提案だけでは絵に描いた餅。まちづくり事業の担い手の組織化が必要」と準備会を立ち上げ、のちにH20年8月に特定非営利団体(NPO法人)こもろの杜を設立しました。

市は、現場の担い手育成プログラムとして、H18年度に、市民公募による「食の探検隊」「緑のサポーター講座」を実施しました。その参加者の中から専門性のある人材を選んでコーディネーターをお願いし、H19、20年度は発展的に「こもろの味づくりの会」「花と緑の学校」を開催。H20年にはNPOこもろの杜と合流し、その参加メンバーを中心に、ガーデンのスタッフやボランティアを組織化していきました。 小諸市は、このような市民側の体制づくりを見定めたところで、「市民ガーデン第1期工区」をNPO法人こもろの杜に運営委託する方針を固めるに至りました。(その後、「停車場ガーデン」という通称がつけられました)

小諸市から委託を受けた建築家は、施設計画・建設についても市民の提案を受けながら構想をまとめ、細部の計画もNPOとのやりとりでつめていきました。

ガーデンの花壇とテラスについては、NPOが緑のデザイン賞に応募して施工資金を確保し、造園家、地元ガーデナー、花と緑の学校の講師をつとめた園芸家(初代施設長となる)の3者が協力して作り上げました。 市民参加の全体的プロデュースについては、地元出身のまちづくりプランナーがあたりました。

平成21年4月に停車場ガーデンがオープンしました。 その後、平成24年4月にNPOこもろの杜が設計にかかわって計画を進めた「せせらぎの丘」がオープン。閉館していた「本陣主屋」の建物の実験的な利用を行ない、翌年正式に再オープンしました。 平成26年4月には、駅ロータリー側に「おいしいガーデン」がオープンしました。 このように、大手門・市民ガーデンエリアは、市の公園整備計画の中で段階的に整備を進めながら、行政、市民、専門家の協働を積み重ね、魅力的な施設づくりと運営にあたってきました。

市民ガーデン建設プロセスのわかる・小諸市のニュースレター(PDF)

施設整備にかかわってきた専門家

■専門家

基本構想・宮本忠長(宮本忠長建築設計事務所)/ガーデン演出、施工・和久井道夫(和久井ガーデン)  花壇計画設計・河合嗣生(アトリエ風)/植栽計画参加・中村勝廣(初代施設長)、名小路雄(現施設長)、柴平志保子(こもろ山野草クラブ代表)、 建物実施設計・甘利享一(甘利享一建築設計舎)/外構施工 竹花工業/建物施工 塩川興業 外構植栽 信濃環境緑化  
鉄のモニュメント作成・上野純(鉄造形)/風車協力・佐藤重(佐藤デザインルーム) 家具・鉄製の看板・青野剛三(ジオパラダイス)/「停車場ガーデン」ロゴデザイン・山口健二(デザイン館) プロデュース・荻原礼子(まちづくりプランナー、こもろの杜副理事)

市役所担当課

小諸市 計画担当/都市計画課 指定管理者担当/商工観光課

ご寄贈
H21年4月18日 国際ソロプチミスト小諸 より 花井戸のモニュメント 寄贈
H22年9月3日 国際ソロプチミスト小諸より 時計塔のモニュメント 寄贈
H23年3月15日 社団法人佐久法人会小諸支部より 掲示板2台寄贈
H24 年 浅間山麓野草園/42人の方(団体含む)に約55万円分の苗木のスポンサーになっていただきました
どうもありがとうございました。